2022年発売,配信の印象に残った曲10選

2022年発売,配信の印象に残った曲10選

 

 はじめましての方ははじめまして、

 KUSHIと申します。

 

 今年も10選を!

 書きました!

 

 曲を決めた条件は去年と同じです。

  • ジャンル不問。
  • 同じアーティスト楽曲は無し、最大1曲まで。

としています!

 曲順は動画配信(youtube等),配信,CD発売日の早い順からとします。 

 

※注意点

・コードの話とかも書いてあるのですが、解釈違いや知識不足な点があるかもしれませんのでご了承下さい。

・去年も同様ですが、一人呟き,感想,日記みたいな内容です。

・主にリンク先はYoutubeApple Music,Spotifyとしています。

毎回ですが、ジャンルバラッバラです。ご了承下さい。

 

 

 

1.Imagine/DOPING PANDA

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PV配信日:1月28日,配信日:2月9日,CD:3月2日

 

作詞:フルカワユタカ・阿刀大志

作曲:フルカワユタカ

編曲:DOPING PANDA

 

 今年はバンドに関する大きいニュースが多かった気がします。ELLEGARDENが16年ぶりに新曲を配信&新アルバムをリリースしましたし、Galileo Galileiが新体制で活動再開しましたし、NUMBER GIRLが再解散しましたし…他にもニュースはありましたが個人的に今年一番(バンドに関係なく)大きかったニュースは「DOPING PANDAの再結成」でした。

 正直な話、私は当時DOPING PANDAを聴いていたという世代ではありません。知ったのも解散した後でした。最初に聴いたのは確か「Crazy」だったと思います。DOPING PANDAの持ち味の一つのダンスロックとは違う系統の曲ですが、メロコアみたくBPMが速い曲なのに何故か切なさ、寂しさにも感じる独特な感じが好きになりそこからBESTを借りてハマっていきました。

 そして月日は流れ2022年1月28日…

 (発狂していました)

 

 話は変わりますが、再結成というのは嬉しい反面、怖い部分もあります。それは「前の方が良かった」と思ってしまうことです。再結成ーつまり前の活動期間から時間、年月が空いてしまうと、音像が変わったり、年齢が変わって勢いが変わったり…他にも色々挙げられますが、いずれにせよ「あの頃の流れ、勢いを感じることができるのか」というのが重要だと思います(個人的にですが)。

 

 結論、自分は本楽曲を聴いて、それは杞憂だなと思いました。

 今までの楽曲に引けを取らない程にノりやすく、カッコよさも当時そのままだと私は感じました。何故か分からないですが、新しい幕開けといいますか、「これから始まるぞ!」感が物凄くするんですよね…

 楽曲についてですが、ノりやすさについては四つ打ちに加えて、カウベルの音が効いているのだと私は思います。カウベルの持つ軽快さが、楽曲の持つ踊ってしまいたくなるような感覚に起因するのかなと思いました。

 また、間奏のギターのメロディーがキャッチーであったり後ろで鳴ってるシンセも表拍で刻んでいたり、こういった部分もノりやすさに繋がっていると思いました。

 

 自分はギターを弾いたりする人なのですがAメロ(Verse)のミュートon&offありのソロギターフレーズなんですが、弾くこと自体はそこまで難しくないフレーズなのですが、これを歌いながら弾くということが凄いなぁと思ってします。(自分ができないからってのもありますが歌いながらの難易度としたらそんなに難しくないのか…?)

 

 まぁこの楽曲については曲が良いというのもありますが、自分の思い出にも繋がっているような楽曲なので印象に残った曲として本ブログに記しました。

 

 余談ですが今年のフジロックで彼らが出演していて、生で初めてライブを見ました(youtubeの生放送ですが)

 

               ほんとうにありがとう…

              ミラクルを起こしてくれて…

 

2.REFLECTION feat. 中村佳穂/tofubeats

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配信日、PV配信日:2月25日,CD:5月18日

 

SONG CREDITS

Produced by tofubeats

Recorded at Studio MSR, Yoyogi Hachiman by Taiji Okuda    

                at HIHATT HO, Tokyo by tofubeats

Mastered by tofubeats at HIHATT HO, Tokyo

Art Direction by Tamio Iwaya (GraphersRock.)

Illustration by Yoshitake Yamane

 

 tofubeatsさんといえば今年はTHE IDOLM@STER LIVE THE@TER HARMONYの「Welcome!! (TeddyLoid&tofubeats Remix)」や虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の「EMOTION / 三船栞子(CV.小泉萌香)」などがありましたが、4年ぶりのフルアルバム「REFLECTION」が配信,発売され、その中でアルバム表題楽曲「REFLECTION feat. 中村佳穂」が好みでよくリピートして聴いていました。

 楽曲としてはエレピが映えるDrum'n'bass,Jungleで、3:08辺り前まではループの要素が強い楽曲ですが、随所にフックが効く仕掛けが施されています。(以下、好き好きポイントも含め列挙)

 

 ・0:18~:ドラムフィルがかっこいい…

 ・0:48~:「調子に乗ったつもりで」の調子に乗って笑って歌っているのが伝わる中

      村佳穂さんの歌唱。表現力が凄い。

 ・1:57~tofubeatsさんのchorus的メロディー。キャッチーで印象に残りやすい。

 ・2:08~:2番の頭、ベースを抜くことでリセット感が出ている(1番の頭、歌いだし

        部分はベースが入っている。)。PVの夜から朝へ始まる描写からも読み取                 

        れられる。

 ・2:36~:1番にはなかった中村佳穂さんのカウンターメロディ。個性的ですが主旋律

        をギリギリまで邪魔していないように聴こえる。

 ・2:41~:2番でここはさらに中村佳穂さんのchorusが足されている。そして「話して

        みたいよ」の最後の「よ」のメロが上昇して伸びやかになる。さらにそこ

        からのストリングスシンセの新しいメロによって展開がこれから変わるこ

        とを示唆しているように聴こえる。

 

 そして3:08~の間奏がかっこいい。ドラムの音が増えビートが複雑になり、中村佳穂さんしか歌えないような独特なメロディーが楽曲を包み込む。ちなみにこの楽曲、ワンルーム☆ミュージックで解説していましたが、ここの部分の中村佳穂さんのメロディーってボーカルチョップされているんですよね。一聴しただけだとあまり分からないですが、言われたらなんとな~く…分かる感じの細かい部分の話だと思います。こういう話を聞くとやっぱり細かい所まで拘ってるんだなぁ…と思ってしまいますね…

 続いて転調後、3:31~の伸びやかなメロ。一気にメロを聴かせるタイムに入る。個人的に3:50辺りの「会いたい気分」の裏のコーラスがはっきりとしたコード感になっていて好きですね~

 4:13~の再び間奏セクション。転調しているのでこっちの方が爽やかに聴こえる。

 そして4:33~最後のほぼほぼドラムと中村佳穂さんの声と効果音のみのパート。シャッフルになるのが気持ちいい…

 

 本楽曲、浅く聴いても気持ちよく乗れますし、深く聴いても「随所にフックが効く仕掛け」で聴きごたえがありますし、個人的に一石二鳥な楽曲と思っています。

 

 

(前略)

──今回の「REFLECTION」というアルバムを制作するにあたり、まず「鏡・反射」というテーマがコロナ以前の段階で生まれていたことも「トーフビーツの難聴日記」にはつづられていますよね。改めてなぜこの時期のトーフさんにとって「鏡・反射」というモチーフは重要なものだったのですか?  

 「鏡」が重要だと思ったからテーマになったというより、鏡を見て「ヤバい」と思ってとっさに写真を撮ったことがあって、「なんで自分は鏡を大事なものかもしれんと思ったんだろう?」という、その理由を発見していくことが今回の「REFLECTION」というアルバムのテーマになりました。なぜ、自分は鏡というありきたりなものに反応したのかを探すようにアルバムを作っていったというか。なので、例えば「Keep on Lovin' You」のシングルでは山根(慶丈)さんに「ジャケットに鏡を入れてほしい」とお願いしたり、意識的にほかに人が作った「ミラー」がタイトルに付く曲を聴くようにしたり、このアルバムの制作期間は自分の意識が鏡に向くように仕向けていった部分もあります。それによって自分から何が出てくるかを見たかった。あと大きかったのは、検温器なんかで自分の顔を見ることが増えたことですね。検温器では体温というレイヤーが乗っかってきますけど、ああやって自分が思い描いているのと少しズレた自分の姿を興味深く観察している時期は長かったと思います。

(以下略)

 

引用元:tofubeats「REFLECTION」インタビュー|突発性難聴、上京、コロナ禍、結婚……さまざまな変化と向き合い、自分自身を観察した日々の記録 音楽ナタリー

 

 「Mirror」から始まり、「Mirai」で終わる「REFLECTION」は自分にとって”鏡”を通して見たものから未来というものを謳っているような、そんな気分にさせてくれるアルバムでした。

 最後に本楽曲の”鏡”に通ずる好きな一節を

 

自分の形に似た友達と 僕はただ

話してみたいよ

 

3.カメレオン/King Gnu

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配信日:2月28日,PV配信日:3月14日,CD:3月16日

 

作詞/作曲:常田大希

編曲:King Gnu

 

 や~~~~~っぱりKing Gnuってバラードっぽい曲の編曲って所謂「J-POP的な」編曲とは違ったアプローチで面白いな~と再確認された楽曲です。

 基本的なJ-POP的なバラード曲だとシンプルな8,16ビートとかが多いです。例えば(個人的に思いついたものを挙げているのですが)、JUJUの「やさしさで溢れるように」やコブクロ」,秦基博ひまわりの約束」とか(結構ベタなものを選出しましたね…)。ですが本楽曲ではリズムが僅かにヨれています。ヨれているビートとはどういうことかといいますと以下のD'Angeloの「Feel Like Makin' Love」を聴いて頂くと

 

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解るかと思いますが、カッチリ,きっかりしたビートじゃなくて簡潔に言うと「ズレた」ビートということです。恐らくこれをDAW上で同じリズムで打ち込むとHi-HatやSnare,Kick等の頭が微妙に、絶妙に合わない感じになると思います。このビートはJ-POP楽曲にあまり見られないーどっちかというと先述したD'AngeloやJ Dilla等のHip-Hopでよく使われているビートなんですよね。本楽曲ですが、シャッフル程ではなく僅かにヨれているように聴こえますし、分かりやすいのが間奏のピアノですね。拍の後ろ気味で弾いています。こういったビートをJ-POPのシーンに、しかもバラードで持ってくるのが面白いな~と思いました。

 

 音色もかなり面白いです。まずサビと間奏にセンターに現れる効果音。何て例えたらいいのかな…個人的には「積み木同士がぶつかった音をPOPにしたもの」みたいなイメージで聴こえました。結構癖があって扱い辛そうな音なのに見事にマッチしているのは流石だなと思います。また、ヴォコーダーを使用していて、井口さんの自然な、有機的な声を映えさせるために、ヴォコーダーを使用した常田さんの無機質的な声で添えている所が堪らない…PVの支えあって生きている二人みたい…

 

 そして、転調も面白く、基本的にはKey=Cなんですが、間奏最後のサビだけKey=Fとなる完全4度の転調になっていてあまり見かけない形の転調の形かなと思いました。この転調後のラスサビなんですが、今までの主旋律がヴォコーダーの常田さんで、今までと違うメロディで支えている井口さん、そして楽器隊の激しいプレイでかなり盛り上がったまま終わるところが堪らないよ…

 

 常田さんって自分のやりたい音楽×大衆性をKing Gnuで表現していると思うのですが、まさにそれが表れたような楽曲だなと感じましたね…

 

4.A Song Without A Songstress/雫シークレットマインド

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PV配信日:3月20日,配信日:4月22日

 

作詞 :Chihiro Sings

作曲,編曲:カワイヒデヒロ

タイトル命名協力:ロッカーさん 

REC:平野栄二

MIX:上原翔

Vo:Chihiro sings

Dr:井上 司

Gt:小島 翔

Vn:雨宮 麻未子

Va:角谷 奈緒

Ba,Vc,Prg:カワイヒデヒロ

 

 サンリオによる音楽とバンドをテーマにしたプロジェクト「SHOW BY ROCK!!」の10周年企画「Road to 2022!! 目指せ10周年!!SHOW BY ROCK!!5大プロジェクト!!」の第一弾としてゲーム初期からいる6バンドの新曲の一つがこの雫シークレットマインドの「A Song Without A Songstress」です。

 

 カワイヒデヒロさんは青春ブタ野郎シリーズED「不可思議のカルテ」やLiella!の「微熱のワルツ」の作編曲を担当されていることもあり、個人的にはJazzを基にしたアレンジではなく、こういったRockなサウンドを表立っているアレンジだったので新鮮でした(雫シークレットマインドの楽曲を以前から担当されているのでこういった曲調の楽曲は前からありましたが…)。

 ストリングスやハープの音色な印象的な楽曲ですが、面白いなと思ったのはリズム隊のプレイです。まずベースなんですが、カワイヒデヒロさんがベーシストなだけあって滅茶苦茶曲の中で動きまくっているんですよね。

 

 ・1:42~:intro。スラップ気味のベースがアクセントになっている。stringsとbassと

        drumのリズムが一緒なので一体感が出ている。

 ・1:57~:Aメロ。bassのハイポジションと和音でコード感を際立たせている。

 ・2:09~:Aメロその2。ハイポジも使い、低音メロを奏でている。歌詞の「気づかれ

        ぬよう」の「づかれぬ」がVo.メロとユニゾン

 ・2:21~:Bメロ。stringsと呼応すように音を伸ばす時にはベースも音を伸ばし、メロ

       を奏でるときにはベースもメロを奏でている。

 ・2:39:グリスアップ。サビ前の装飾としては定番だが、やはりかっこいい。

 ・2:39~:サビ。これでもか!というくらい動く。どのセクションの中でも一番動い

        ているように聴こえる。

 ・2:51~53:3連符キメ。drumもVo.メロも合わさって強調されている。

 ・3:10~12:サビ終わりハイポジメロ。stringsとユニゾン

 ・3:29~:intro2。1:42~とは違いスラップをしていない。その為、前よりも落ち着い

        た印象を受ける。

 ・3:55~:2Aメロその2。ここでやっと定番の8分ルート弾きが出てくる。ギターのブ

       リッジミュートと合わせて少し躍動感が出ている。Aメロその2は「始まり

       感」が強かったが、こちらは2Bも8分ルート弾きにしているので次のサビに

       向けた盛り上がり度を少し上げている感じになっている。

 ・5:00~:間奏。こちらも8分ルート弾き。恐らくギターソロを映えさせるため。

 ・5:44~:ラスサビ前。こちらも8分ルート弾き。ラスサビを盛り上げさせるための準

        備。

 ・5:54~:ラスサビ。半音上げて転調しているので音が上がり、通常サビより動くベ

        ースが聴こえやすくなっている。

 ・6:29~:outro。曲が終わる最後の疾走感を出すために8分ルートではなく16分ルー

       トで弾いている。

 

 いや~そのセクション毎にプレイを変えているのはベーシストならではだと思いますし、曲の流れ,展開を演出する大事なことの一つなんだなぁと考えさせられましたね…

 

 ドラムなんですが、サビの部分が16ビートに対し、シンバルをオープン・クローズで叩いているのが印象的ですね。ロックなジャンルだとhi-hatやride cymbalを8分で叩くのが定石ですが、オープン・クローズで叩くことで8分で叩くより勢い,疾走感が抑えられ、ノリを重視せずに曲全体の雰囲気を押し出しているように聴こえました。

 

 曲のサビのコードとしては同バンド楽曲「Spider Love」然り、ⅣM7→Ⅲ7→Ⅵm7(テンションコード省略)だと思いますが、好みが一昨年から変わっていないな…良いのやら悪いのやら…(2020年のこのブログの「おわりに」参照)

 

5.蕾に雷/花譜×長谷川白紙

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PV配信日、配信日:4月20日

 

歌唱/花譜

作詞・作曲・編曲/長谷川白紙

Program & Key : Hakushi Hasegawsa

Mixed by The Anticipation Illicit Tsuboi at RDS Toritsudai

Mastered by John Greenham at Clearlight Mastering

 

 花譜3周年プロジェクトの、リアルのアーティスト&コンポーザーを中心としたコラボ企画「組曲」の7組目楽曲。

 長谷川白紙さんは今まで、TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA月ノ美兎諭吉佳作/menKID FRESINO等提供・共演・客演してきましたが、その中でも好みな楽曲でした。

 本楽曲のイントロのエレピの音色が完全に好みなんですが、リズムを不規則にしたり切ったりしてるところでもう長谷川白紙節が出ていますね。転調後のサビでstringsが表立ってゆったりとした空間を醸し出しているような、漂流しているような、そんな気分にさせられると思ったらサビの最後部分で急に現実に戻させられる感じが凄い&驚きで頭の中があまり理解できておりません(理解できないのは詞や曲など全体的にですが…)。理解できないといえば、その後のNot Chord(か不明)な2番の頭も意味不明で先述した部分も含め何回聴いても頭の中が「???」ってなります。それでも個人的に何回でも聴いてしまうんですよね…これが謎の中毒性ってヤツか…?

 本楽曲は「組曲」の中でも花譜さんの「声」にフォーカスした楽曲で、花譜さんの様々な声のサンプリングでこの楽曲は彩っています。

 

今回の楽曲リリースに際して、花譜さんと長谷川白紙さんからコメントが届いている。

 

花譜さんコメント

電気の顔とか手足とか、笑い方とか悲しみ方とか想像して、歌っている最中に色んな声色を試すのがとても楽しかったです。音楽と言葉の心地いい響きに身を委ねながら、声で出来ることってこんなにあるんだーーー!!!!!!!とずっとワクワクしていました。「草木を開く僕が~」の後の鳴き声は、私のイメージした電気の声8小節なのですが、その後の長谷川さんが鳴らしてくださった8小節が「マイターン!!!!!!!!」という感じがして、バトルができたみたいで思わず初めて聴いた時笑みがこぼれたしすごく嬉しくなりました。聴けば聴くほど聴くのが楽しくなるので、みなさんにもたくさん聴いてもらいたいです⚡

 

引用元:花譜×長谷川白紙コラボ楽曲「蕾に雷」 各パートで「バトルができたみたい」 KAI-YOU.net

 

 間奏部分の独特な花譜さんの声が耳にひっかかって「こんな声出せるんだ…」とか思ったりして聴いてました(ちょっと歪みとか加えて加工しているかもしれませんが)。成程、電気をイメージしていたのですね!これはちょっとした発見。しかし電気に顔や手,笑い,悲しみ…想像力が豊かですね…発想も面白い。

 

 また、花譜さんの歌唱が素晴らしい。音程やリズムが難解なメロディーを違和感なくこなしつつ、箇所箇所で違う歌い方,表現が凄いなぁ…と感嘆してしまいました。特に先程も書きましたが、サビの最後部分。メロとして機能しているのか分からない難解なメロを歌い上げる花譜さんに凄すぎるな…と初めて聴いたとき唖然となりました…今聴いても凄いよ…

 

 今回の楽曲は長谷川白紙さんと花譜さんの表現、発想力が見事に極彩色に混ぜ合わさった圧巻の楽曲だなと私は思いました。

 

6.恋するMagic!!/DiverDiva(朝香果林(CV.久保田未夢)、宮下 愛(CV.村上奈津実))

youtu.be

 

配信日,CD:5月25日

 

作詞:ぱはむたん、PASSiON KiNG

作曲・編曲:PASSiON KiNG

 

 本楽曲は「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」2期 第4話挿入歌である「Eternal Light」のカップリング曲です。

 表題曲の「Eternal Light」はデジタルサウンドでバッチバチにカッコいいのですがカップリング曲である「恋するMagic!!」の方が個人的に印象に残っています。

 何故印象に残ったかといいますと、先程書いた通り、自分はギターを弾く人なのですが、この楽曲のギター奏法が特徴的なため、印象に残っていました。

 

 その奏法とはボトルネック奏法(スライドギター)です。

youtu.be

(参考動画に山崎まさよしさんがボトルネック奏法をしている動画を貼りましたが、当たり前ですけどうめぇ…)

 

 ボトルネック奏法とはスライドバーを指に装着してギターの弦上でスライドして演奏する奏法で、割とスラー的に音を出せる奏法なんですが、この奏法って多いのがブルースとかのロックなので(POPSもあるがそんなに頻繁に使われてないイメージ)初めて聴いたときに、驚きと「アニメ関連楽曲でも合うんだ」と思ってしまいました。

 上述したR側の「ボトルネック奏法」や「B♭メジャーペンタ」のフレーズやチョーキ

 

(多分R側のB♭メジャーペンタフレーズはこんな感じな耳コピ

ングの雰囲気からオールドロックな感じの雰囲気がするんですよね。そこにL側のスカのような裏拍のギターサビの刻むベース楽しい掛け声等、明るく盛り上げる要素が沢山詰まってる感じが良いですね。なのでこの楽曲は個人的に、懐かしいロック感がありつつも、明るく盛り上がる楽曲として印象に残っています。

 

 ちなみに作詞されたぱはむたんさん、作詞・作曲・編曲されたPASSiON KiNGさんを調べてもQU4RTZ楽曲A・ZU・NA楽曲等「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」関連楽曲を担当されている以外情報がないんですよね…新人なのかそれともどなたかの別名義か…

 

7.大衆/OMSB

www.youtube.com

 

配信日:5月25日,CD:10月19日,PV配信日:11月14日

 

Written By Brandon Kato  

Produced by The Anticipation Illicit Tsuboi

Bass by hama_okamoto(OKAMOTO’S)

Trumpet by Takahashi Santa

hama_okamoto(OKAMOTO’S) by the courtesy of Sony Music Labels Inc.

A&R: Takeya "takeyan" Masuda (SUMMIT, Inc.)

 

 初めて聴いたのはPVからで(なのでこの曲を知ったのは結構遅い。)、何かのYouTubeの関連動画としてみた気がする。そこから聴いて即ハマってしまって、何回もリピートしている。

 正直Hip-Hopは全くといっていいほど詳しくはない。だけど、この曲を何回も聴いているのはバックの音楽が完全に好みだからだと思う。

 レコードのプチプチノイズ,大きめのkick,乾いたsnare,鍵盤の音,哀愁漂うtrumpet…など所謂Lo-Fi的な音色ーNeo soulの様な匂いがする部分が自分の好みに刺さったんだと思う。

 

 「3.カメレオン/King Gnu」の時に書きましたがこの楽曲も僅かにヨれているように聴こえます。まぁ実際自分はブラックミュージックとか好きなので、自然と重心(アタック)が後ろな楽曲は好きになりやすいです。

 他にもHookのメロ,歌詞や「死ぬまで付き合うよ」のコーラスワークも良いですね…

 

誰にもなれないし

自分の普通をやる毎日

仲間外れじゃなくて

そこに居なかっただけ。だろ?

素晴らしき人生

いっそもう振り切って

死ぬまで付き合うよ 

だってそうじゃん

 

(前略)

- そうして完成した今回の『ALONE』ですけども、まずタイトルはどういったところから?  

OMSB - すげえどうでもいいんですけど、アルバムを作りはじめる前から自分の立ち位置をぼやっと考えていて。例えばメインストリームみたいなヒップホップとか、アンダーグラウンドのヒップホップ、どっちにも居られてない気がして、それが美味しいと思ったりもしたんだけど、「俺はどこ行っても孤立してる気がする」っていう気持ちは昔から漠然とあって、「そのことについてならいっぱい歌えるかもな」って思ったところから広げてみた感じですね。一人じゃなくても寂しいし、人といる時のほうが疎外感をむしろ感じたりするし。でも、それを楽しめてる時もあるし。  

- 必ずしもネガティヴな、孤独とか孤立だけじゃなく。  

OMSB - はい。誰かといても、自分の考えることは完全に自分一人のものだなって思って。

(以下略)

 

引用元:【インタビュー】OMSB 『ALONE』 | 自分の考えることは完全に自分一人のもの fnmnl

 

 人の数ほど多種多様な考えがありますし、それに伴って様々な人間関係があると思います。例え大きな群れに入らなかったとしても、自分の考えで自分の道を進んでいけばいいーそのような思いがひしひしと伝わる良いlyric表現だなと思いました(解釈違っていたらすみません。)。

 

 最後にlyricで分からなかった単語(意味は分かるけどどういう意図かも含め)をメモとして以下に記しておく。

 

・SUMMIT

 →日本のヒップホップ・レーベル。OMSB氏も所属。

・Rewind

 →巻き戻すの意。ここからOMSB氏の人生の振り返りlyricが始まる。

2pac,Snoop,D.R.E ,B.I.G.

 →2pacSnoop DoggDr. Dreは西海岸、Notorious B.I.G東海岸側で活動していたラッパーであることからlyricに出てくる「ヤンキー」と自分は趣向が違う、「周りならどうでもいい これが俺の道」の意味を上記した人名を使って補強している。まぁこの西vs東海岸の対立構造はネットで調べても色々出てきますので、気になった方は調べてみてもいいかもしれません。

 参考:【HIP HOP入門】90年代US Hip Hop 西海岸と東海岸の抗争まとめ RENOTE

・キラービーズ

→多分「WU-TANG PRODUCTIONS PRESENTS KILLA BEEZのTHE STING」のこと?

・SIMI LAB

→SUMMIT所属のグループ。OMSB氏もグループの一員。

・さあお前も今日から大衆だ

→「お前も今日から大衆だ」はA.K.I.PRODUCTIONSの楽曲。この楽曲に携わったのが「大衆」のプロデュースをしたThe Anticipation Illicit Tsuboi氏(名義は当時と違うが)

 

8.夢の中へ/swing,sing 八乙女菫 (CV:二ノ宮ゆい)

www.youtube.com

 

 

配信日:5月29日,CD:8月24日

 

作詞:Shogo

作曲:早川博隆

編曲:半田彬倫

Piano:半田彬倫

Violin:半田彬倫

Trumpet:淡路泰平

Drums:田中航

 

 今年はこういったイベントに参加したこともありJazzを聴いていたのですが、偶然にも今年「swing,sing」というプロジェクトが始動したことを知り、既出していた曲の中でハマったのがこの楽曲でした。

 

Cafe×音楽×青春

漫画・イラストと安らぎの音楽、歌声で紡がれる

新感覚キャラクタープロジェクト  

多くの音楽×キャラクター×声優プロジェクトが羽ばたいていく現代。 様々なところで熱狂に溢れるドラマが、音楽が、ライブが生まれている。

しかし──

「愉しみ方はそれだけなのだろうか?」 音楽を真に愉しむための、プロジェクト── さりげない日常で、ゆったりとしたい瞬間に

──忙しい現代に生きる、自分にとって特別な日に。 そんな毎日を豊かにするためのキャラクタープロジェクト それが、swing, singなのです。

引用元:作品について ABOUT swing,sing

 

 ー確かに現代は忙しい。いや、忙しいというより変化が目まぐるしいのかもしれない。そんな中で自分は「ゆったりとした瞬間」みたいなものを求めて本楽曲をリピートしていたかもしれないー

 「夢の中へ」を聴いたときに「久しくローテンポな感じの歌謡的な楽曲聴いてなかったなぁ…」と率直に思ってしまいました。

 イントロのピアノとライドシンバルで夢の入口に立っているような気分になり、そこからstringsやドラムのブラシが入ってくると、タイトル通り「夢の中へ」入っている感覚に陥る、いわばマッサージチェアみたいな居心地の良さが溢れ出て、耽美な気分になってしまします。

 そして八乙女菫 (CV:二ノ宮ゆい)の歌唱。しっとりと、でもほんの少し力強い歌唱がこの楽曲の悲哀的な部分を担っているように聴こえます。

 歌唱部分からのコードは王道進行など使われているのですが、

 

 Key=F

  ⅣM7→Ⅴ7→Ⅲm7→Ⅵ7sus4→Ⅵ7

  ⅣM7→Ⅲm7→Ⅵm7→Ⅶm7-5→Ⅴ7→Ⅵ7sus4→Ⅵ7

  (テンションは省略。多分こんな感じ)

 

最後にⅥm7ではなくⅥ7にすることで少し力強さが生まれ、上述した歌唱と合わさって歌詞に描かれている、「まだ出ない答えを探し、願う」ー戸惑いや迷いをどうしたら解決できるんだろうか?ーみたいなものを表している様にも聴こえました。「まだ出ない答え」というのはCOMIC本編の第7話「夢の中へ」の内容のことだと思われます(タイトルが曲名と一緒ですしね。)。まぁ最後にⅥm7ではなくⅥ7にすることで少し力強さや推進力が得られるようなそんな効果は「冒険でしょでしょ?」のサビで証明済みですが…

 

 このプロジェクト楽曲でビッグバンドな1st theme songの「Harmony」やヒュージョンの香りがする「銀色メロディ」,アコギ三重奏と歌の「廻り」等他にも多種多様な曲がありますが、なぜ「夢の中へ」が印象に残っているのかというと自分はEGO-WRAPPIN'さんが好きで、特に「色彩のブルース」が好きなんですが、その匂いを感じたからなんですよね。「夢の中へ」は夜のカフェでかかっているイメージですが「色彩のブルース」はザが付くほどのbarでかかっているイメージ……とかするのですが、Jazz×歌謡的な要素に惹かれたのだと思います。

 

 因みに「夢の中へ」の英訳は「Into the Dream」(ジャケットに書かれている)なのですがPat Methenyの楽曲から取ってるんでしょうかね…?COMIC本編の第7話は「メモリーズ・オブ・ユー」(Jazzのスタンダード楽曲。作詞Andy Razaf,作曲Eubie Blake)ですし、1st イベント名が「What A Wonderful Music World」で「What A Wonderful World」(Louis Armstrongの楽曲。作詞・作曲はBob ThieleとGeorge David Weiss)から取っていると思いますし、何かしらタイトルがJazz関連楽曲タイトルをもじっているような気がするのですが…

 

9.KICKBACK/米津玄師

www.youtube.com

 

配信日:10月12日,PV配信日:10月25日,CD:11月23日

 

Music & Lyrics  Kenshi Yonezu

Arranged by  KenshiYonezu , Daiki Tsuneta (King Gnu / millennium parade)  

Contains a sample of "SOUDA! We're ALIVE"  Lyrics & Music by TSUNKU  

©2002 by UP FRONT MUSIC INC. / TV TOKYO Music, Inc.

 

 まぁ、今年「チェンソーマン」OPということや、常田大希との「爱丽丝」振りの共演、つんく♂作詞作曲のモーニング娘。そうだ! We’re ALIVE」の歌詞の引用、謎のMAD(YouTubeの関連で見るとMAD関連が結構出てくる)の流行により色々話題になっている楽曲ですが、自分が主に書くのは「常田さんの編曲の色が濃く出ている楽曲だな…」ということです。

 まず分かりやすいのがギター。0:08~のR側から聴こえる早いカッティングがもう常田節。他にも1:22~の3連符駆け上がりフレーズや、一番最後にセンターに聴こえる3:09~のFuzzが掛かったチョーキング、音色がいかにも常田さんのプレイだなと思います。

 次に音色的な話なのですが

 

現時点で公開されている予告動画では1コーラスほどが聴けるOP「KICK BACK」は、米津にとって久々となるファスト・ロック・ナンバー。打ち込み色の強いバス・ドラムとドラムンベースのような緊迫感のあるビートに引き込まれる。

King Gnuのオフィシャル・サイトでは既にミュージシャン・クレジットが発表。ギター/ベースは常田、ヴァイオリンには常田の兄である常田俊太郎、オルガンに宮川 純などがクレジットされているが、気になるドラムは今年の誌上ドラム・コンテストで3次審査員も務めてくれている石若 駿。本人のTwitterでも、「たくさんのフィールを試した楽しいRecの思い出」と語っている。大いに話題を呼んでいるアニメ「チェンソーマン」、気になる主題歌の数々の続報を待とう。

 

引用元:米津玄師常田大希によるタッグが実現!アニメ「チェンソーマン」のOP「KICK BACK」のドラマーは? Rhythm&Drums magazine

 

 King Gnuのオフィシャル・サイトには現在ミュージシャン・クレジットが書かれていなかったため、上記のサイトのみで判断しましたが上記した常田俊太郎さんや石若 駿さん、millennium paradeやメンバーであり、宮川 純さんはKing Gnuやmillennium paradeのレコーディングされた方なのでサウンド的にはモロに常田さん周りのプロジェクトの音なんですよね。

 後、細かいことなんですが、最後辺りのサビのコード(半音下がり)を変えている部分ですね。もしかしたら米津さん側で元々そうだったのかもしれませんが、King Gnuの楽曲でもこういった部分が多く、例えば「飛行艇」の最後の転調後のサビや半音下がりではありませんが「Prayer X」の最後、先程挙げた「カメレオン」もそうですね。

 

──実際の楽曲制作はどんなふうにスタートしたんでしょうか。  

まず監督やアニメサイドの方たちとの打ち合わせから始まったんですけれど、監督からもらったオーダーで覚えているのが「ジェットコースターみたいな曲を作ってほしい」ということだったんですね。転調を繰り返して、パートごとにガラッと変わって、別の曲かと思うような高低差のある曲で。振り回されながら聴いて、気が付いたら1曲終わっているような曲を作ってほしいというオーダーがありました。最初は非常に難しいことを言われているなという印象だったんですけど、打ち合わせが終わったあとにどうしようか考えていたら、転調って2つの意味がありますよね。自分では音楽的にスケールを変えることだと思っていたんですが、曲調がガラッと変わることを転調と言う人もいるので、「監督はどちらの意味で言っているんだろう」となって、わからないからどっちもやりました。

 

引用元:米津玄師「KICK BACK」インタビュー|「チェンソーマン」の“痛快”を 直感と衝動のままに叫び描いて 音楽ナタリー

 

 曲のフェーズ毎に転調しているこの楽曲ですが、最初「逆夢」という転調マシマシな楽曲があったため常田さんサイド編曲かなと思ったのですが違ったみたいです。成程、「曲調がガラッと変わる」ことも転調と言う人もいるんですね。知らなかった…

 

 今年、先程挙げました「REFLECTION feat. 中村佳穂」や本楽曲等ドラムンベース楽曲を耳にしている気がします。中村佳穂さんの「さよならクレール*1とか…

 

10.カラカラ/結束バンド

www.youtube.com

 

配信日:10月30日,CD:12月28日

 

作詞・作曲:中嶋イッキュウ

編曲:三井律郎

 

 「ぼっち・ざ・ろっく!」の楽曲群って面白いのが「バックが邦楽のロックに振り切っている」ところだと思います。L側のバッキングギター,R側のリードギター,ベース,ドラム,歌(コーラス含め)のみのバンドサウンド。もうこのフォーマットって邦楽のバンド楽曲あるあるなんですよね。挙げだしたらきりがありません。まぁ結束バンドの4人のみで演奏している体で編曲されているとは思いますが。そして、こうした楽曲群が「2000年代~2010年代前半の自分達が今まで聴いてきた邦楽バンドを思い出させる装置」になっていると思っている。実際「ぼっち・ざ・ろっく!」の話題になったときにぼっちちゃんが陰な感じなので「syrupが~ARTが~」の声をtwitterでちらほら見かけました。(まぁあくまでもtwitterのみなんでなんともいえないですが。)いずれにしろ「ぼっち・ざ・ろっく!」を引き合いにして今までの視聴者が聴いてきたバンドの話を見かけることが多くなっていたのは事実だと思います。

 特に「ロックに振り切っている」と分かりやすいのが「あのバンド」。特にイントロ。L側のフレットハーモニクスと右側の轟音トレモロギターが完全にオルタナロッククに聴こえます。1:04~のR側ギターのchorusのエフェクターかましていたり、2:05~のソロでギター弦をピックでつつく、ちょっと特殊な奏法(名前がわからない)をしていたり、結構ロックに振り切っていないと聴けないギター奏法(エフェクターとか)が詰まっていると思います。

 「ロックに振り切る」ということについては編曲者が三井律郎(THE YOUTHのguitarist。LOST IN TIMEStereo Fabrication of Youth,la la larksのギター参加)氏やakkinONE OK ROCKサウンドプロデューサー。MAN WITH A MISSIONAqua TimezROOKIEZ is PUNK’D等のプロデュースを手掛けた)氏の参加についても頷ける部分ではあると思います。

 自分もこういったバンド系統楽曲を聴いてきた一人としては、「ぼっち・ざ・ろっく!」というコンテンツは楽曲が振り切っていて、今年特に印象に残ったアニメでした(今年見たアニメの数かなり少ないというのもありますが…)。

 

 話が結構逸れていましたので戻しますが何故この楽曲が印象に残ったのかというとやはり避けられないのが「中嶋イッキュウ氏の参加楽曲」であることですね。EDソングの作詞作曲者としては谷口鮪 さんや北澤ゆうほさんはアニメタイアップが結構多いバンドのイメージが強かったのですがここでアニメのノータイアップな中嶋イッキュウさんの起用はびっくりしました(まぁアニメではありませんが過去に『ひなビタ♪』で『凛として咲く花の如く』のカバーはされていましたが…)。

 やはり中嶋イッキュウ色が強い部分としては変拍子だと思います。イントロは5/4拍子ですし、Aメロの唐突な2/4拍子が出てきます。中嶋イッキュウさんがメンバーのバンド「tricot」の楽曲でもそういった変拍子が出てくる曲が多い(ほぼほぼ全部といっていもいいくらい多く登場する)です。それと「声の質感」。「カラカラ」は他の結束バンドの楽曲と比べて「ウィスパーほどではないが声の輪郭がちょっと曖昧な感じ」がするんですよね。それはこの楽曲のVo.が山田リョウ(CV.水野朔)ということもありますが、この点がtricotに通づるものがあると思っています。この点が含まれた「おちゃんせんすぅす」という楽曲を聴いて頂いたら分かると思います。

 編曲についてなんですが

 

 

 このツイートにより、三井さんがフレーズも考えられていることが分かったのですが、割とtricotのキダ モティフォさんの特徴的なリフをイメージされて作られた感じがするんですよね。特に動きまくるフレーズや16分、開放弦交じりのフレーズが。もしかしたらイッキュウさんの指定のフレーズとかもあったりするのかもしれませんね。

 

 変拍子やリズムが特徴的なバンドtricotですがやっはり全体的にPOPな感じになっているのはコード進行が

 

Key=E

  ⅣM7→Ⅴ→Ⅲm7→Ⅴ#dim7→Ⅵm7→Ⅴm7→Ⅰ

 

 と割とアニソンとかで見られるような綺麗な王道進行になっているからだと思います。

 

 個人的にですが曲展開が好きでBメロの4つ打ちkickで盛り上げてから途中で若干落としてそこからサビのタンタンタンタンのsnareフレーズで盛り上げる感じとか、一番最後のサビでハーフテンポにするところとか大好きで涎が出てしまいますね…自分のオリジナル楽曲とかでも最後ハーフテンポにするとか好きで使いますね… 

 

以上10曲になります。
入りきらなかったやつはこちら↓


動く歩道/古内東子

   ➡コード感が好み。

恋風邪にのせて/Vaundy

   ➡個人的に今年配信されたVaundy楽曲で一番好き。ちょっと懐かしさを感じさせ

    る曲調。

銃の部品/PEOPLE 1

           ➡好きなミクスチャーロック感。

MYSTERION/ももいろクローバーZ

   ➡民族調&Trapが物凄くマッチしている。

SIGN feat. 藤井隆/パソコン音楽クラブ

   ➡「ヤバい」のVocal Chopが印象的。こういう楽曲聴くと自然と体がノる。

プレミアムワールド/広瀬香美

   ➡今年一メロが難しい楽曲じゃないか?でもサビの「Welcome to The Premium

               World」の解放感とカッコよさは異常。

 

おわりに

 今年は近年参加させて頂いている、なまおじさん主催の「楽曲オタクAdvent Calendar」はありませんでしたが、それでも1年の聴いた音楽について自分なりにメモといいますか、書き残しておこうと思いました。今年聴いた楽曲としては発表されたのが去年以降の楽曲が多く、あまり今年の楽曲を聴かなかった、digらなかった年でもありました。来年こそは色々楽曲聴けたらいいなと思っています。


 最後まで拝読ありがとうございました!

 

*1:よくよく調べるとこの楽曲もオルガンが宮川純さんでドラムが石若駿さんでした。マジか