2019年発売,配信の印象に残った曲10選

2019年発売,配信の印象に残った曲10選

※この記事は「楽曲オタク Advent Calendar 2019」8日目の記事です。

adventar.org

はじめましての方ははじめまして、

KUSHIと申します。

 

 自分は趣味として音楽を作ってるただの一般人ですが他の方の記事を見てみると知識(特に理論やコード進行)や文章力が豊富で震えあがっています。(冬の寒さもありますが…)

 決めた条件としては

  • ジャンル不問。
  • 同じアーティスト楽曲は無し、最大1曲まで。

としています。

 曲順は配信日の早い順からとします。 

 後、思ったのが皆さんの記事がアニメ,ゲームカルチャーに関する曲が多いので場違いではあるかもしれませんが、この記事は邦楽バンド系統が多いですので悪しからず…。(ジャンル不問と書いてるので大丈夫だと思う!)

 

 

1.クレイジークレイジー(M@STER VERSION)/一ノ瀬志希 (藍原ことみ) 、 宮本フレデリカ (髙野麻美)

www.youtube.com

配信日:2018年8月28日,CD発売日2019年06月19日

 

 はい、いきなりバンド曲ではありません。裏切りました。配信だと去年になり、タイトルに反しているのですがCD発売は今年なので許してください。

 最初に聴いた瞬間に「あ、これ自分好きなやつだ」と確信を持った曲です。作詞はMC TC,作曲・編曲は Taku Inoueさんです(まぁ同一人物ですが)。Taku Inoueさんは同デレステ曲でもHotel MoonsideやRadio Happy,ミラーボールラブなどEDM等のエレクトロを主体としている「良曲しか量産しない」人なのです。

 イントロからお洒落だなーと思いつつ裏で鳴っている二胡の様な音がより幻想的な世界へ入り込むようでとても心地よい。サビの「なんでかな なんでかな おかしいな おかしいな」がどれも同じメロディーでキャッチーなのも良い。全体的にはクラブのイメージがするのですが、こういった曲をアイドルに歌わせてかっこよく見せるのは流石としかいいようがありません。

 余談ですがアイドルマスターの曲って物凄く攻めていると思います。90年代の渋谷系,シティポップの流れを汲んだ「Dreaming of you」,マスロックやプログレ風味な「CRIMSON LOVERS」,元ナムコ、現KIRINJIの堀込高樹さんが作詞作曲編曲をした(言い方が悪いが)サビが気持ち悪いアイドル歌謡な「LEMONADO」などなどアイドルマスターの楽曲は間口が広いです。上記したクレイジークレイジーのような曲然り色々なジャンルを取り入れたコンテンツは珍しいからこそ長く愛されているのかもしれませんね。

 

2.火炎/女王蜂

www.youtube.com

配信日:1月22日,CD発売日1月30日

 
 アニメ「どろろ」第1期オープニングテーマ。
 これはアニソンとしては新しいというかやられたって感じる曲ですね。アニソンでのお約束である「サビをアーティスト・声優が歌って盛り上げる」ではなく「サビをアーティストに歌わせないでギターに歌わせる」という手法を取っています。これはアニソンOPの中でも珍しい例だと思います。1分29秒の中で描く世界でいかにサビを目立たせるための手法としては盲点だったのではないかなと思います。サビのギターリフをヨナ抜きにして、和風なキャッチーさを出しているのも盛り上がる要素の一因ですね。曲の流れとしてはクレイジークレイジーの様なEDMの流れなんですが2番のど頭からラップが始まったり最後のサビで畳み掛けるように音を増やしたり飽きさせない工夫が見られます。さらに女王蜂vo.薔薇園アヴしか歌えない音域でこの「火炎」の世界観が成り立っているのです。
 ちなみにこの曲は「どろろ」に完全に書き下ろししたものではなく前から構想があったそう。それにしても映像に合い過ぎじゃない?

 

3.Highway Cabriolet/赤い公園

www.youtube.com

動画配信日:2月15日,CD発売日10月23日
 
 イントロのギターでやられる。リバーブ増しなDM7をジャーンと掻き鳴らす、それだけでもう風景は夜の高速道路を運転するカブリオレを想像してしまう。それはドリームポップやシューゲイザーを感じる所から来ているのかもしれない。
 
 この曲の特徴はベースであると思います。1番のAメロから2番のAメロ前まで一音符ずつ短く音を切って少しの疾走感を与えていて、2番のAメロからサビ前まで16分音符炸裂の複雑なフレーズでグルーブに深みを出しつつサビでまた短く音を切って間奏に進みます。間奏ではベースがメロディアスになって三度サビで短く音を切って最後のアウトロでここぞとばかりに8ビートのルート弾きでトレモロ轟音ギターと共にクライマックスを盛り上げて終ります。そう、ベースがこの曲の展開を担っているのです。もしこのフレーズの順番が逆になっていたり違っていたりしたらこの曲の良さは半減以上のものになってると思います。
 他にも2番サビ前の「ラブ・ストーリーは突然に」のイントロの様なフレーズや最後のサビ前のフレーズに見られる飛び道具みたいなギターフレーズも印象的な楽曲といえます。
 

4.白日/King Gnu

www.youtube.com

配信日:2月22日

 

 今年売れた曲その1。散々他の記事・サイトで書かれているけれども印象に残っているから書きます。

 イントロはピアノと歌のみから始まります。この時のコード進行はⅠ→Ⅶm7-5→Ⅲ7→Ⅵmと結構アニソンで使われる(涼宮ハルヒの憂鬱OP「ハレ晴レユカイ」など)進行なのでもうこの時点でエモいのですが、その次に入るドラムのビートがヒップホップ特有の様なビートで、このエモなコード進行とビートによって違和感ができ、従来のJ-POPでは出来ないエモさが生まれてヒットしたのでは?と思いました。このビートはシャッフルビートなのですが、例えば昨年大ヒットした米津玄師の「Lemon」の様なきちっとしたシャッフルではなく、もっと跳ねているビートだと思うんですね。まぁこれは「Lemon」のビートが打ち込みっていうのもありますが、Dr.勢喜遊のグルーブ感が独特なものだからだと思いますね。この独特なグルーブもKing GnuKing Gnuたらしめるオリジナリティの一つといえるでしょう。

 かといって従来のJ-POPに全く則っていないかといえば曲の最後で半音上がる転調などが使われているのでそうではありません。従来のJ-POPにないサウンド,ビート+従来のJ-POPに則って展開(Aメロ→Bメロ→サビなど)の絶妙な塩梅で大衆に受けられたのかなぁと推測してみました。

 

5.花は幻/YuNi

www.youtube.com 配信日:3月11日

 

 バーチャルシンガーYuNiの3rd Single。

 作詞作曲はla la larks、編曲は江口亮さん。la la larksは、メンバーがVo.内村友美(ex.School Food Punishment),Key.&Gt.& Cho.江口亮Stereo Fabrication of Youth,MIM),Gt.三井律郎(THE YOUTH,LOST IN TIME),Ba.クボタケイスケ(ex.SADS),Dr.ターキー(ex.GO!GO!7188)と様々な分野で活躍している、または活躍していたメンバーが集結したバンドです。過去には栗山千明(「0」),坂本真綾(「色彩」,「空白」),JUNNA(「紅く、絶望の花。」)などに提供を行ったこともあります。

 坂本真綾さんやJUNNAさんに提供したアニメ,ゲーム関連曲には不穏なコード,コード進行が多く使われているのが聴くとわかると思います。今回の楽曲でもそれがサビに表れています。

オリジナルソング第三弾「花は幻」は、花が散っていく情景描写の中に、人生の儚さ、虚しさ、寂しさ、美しさ、といった一種の死生観を込めたいという想いから、YuNiが尊敬しているグループ“la la larks”に作詞作曲を依頼しました。

引用元:PR TIMES バーチャルシンガー”YuNi"、3rd Single 「花は幻」を3月11日にリリース決定

 

 こうした複雑なコード進行のサビにしたのは上記のような「儚さ,虚しさ,寂しさ,美しさという死生観」をもたらす為に行ったと聴いて感じますね。(耳コピできないですが…)

 また、編曲した江口さんは「何かしらサビを毎回変えている」ことが多い編曲家でもありますね。例えば彼が編曲したSchool Food Punishmentの「futuristic imagination」(東のエデン ED)では

  • 1番のサビ:ストリングス,ピアノ,ドラム,ベース,SE etc...
  • 2番のサビ:1番のサビからピアノをOUTして両側にギターをIN
  • ラスサビ:2番のサビからピアノINしてベースのフレーズを高フレット域で弾く+ドラムのハイハットをオープンにしてクライマックス感を演出

 

の様な工夫があります。今回の楽曲では

  • 1番のサビ:ピアノ,シンセ,ベース,ドラム,(ギター?) etc...
  • 2番のサビ:1番のサビのピアノフレーズを二拍から一拍に変化+4小節追加
  • 3番のサビ+ラスサビ:1番のサビに戻りそこから転調+ドラムフレーズをシンプルにしてクライマックス感を演出

みたいな感じですかね。このように楽曲がストーリー展開を見せる曲が個人的に好きで、今回の記事の楽曲にも多く見られると思いますので悪しからず。

 

6.Pretender/Offcial髭男dism

www.youtube.com

配信日:4月17日,CD発売日5月15日

 

 今年売れた曲その2。散々他の記事・サイトで書かれているけれども印象に残っているからこれも書きます。

 TVや動画CM等で散々聞くことになった髭男の楽曲たち。サブスクでも数曲が現在でも上位を占めている恐ろしいバンドであります。こわい。

 

 さぁこの曲が何故こんなにもヒットしたかこちらを聴いてみてください。

www.youtube.com

 結論:元の曲がいいから

 ~完~

 ってしたら面白くもないので足りない頭で考えてみようと思います。

 自分はこの曲の良さは「音のこだわり」によるものだと思います。

 

realsound.jp

 

 こちら記事を読むと「最初のイントロのアルペジオなギターフレーズは通常の開放弦でも弾けるが、より倍音を出すために変則チューニングにしている」という旨が書かれています。確かにイントロのギターの音の広がり方は心掴まれます。また、ギターを複数使っていたり、ハイハットをの音を薄めのクラッシュを2枚重ねて叩いていたりと随所に音のこだわりが垣間見えます。こうした「音のこだわり」が今までにないサウンドを生み出してヒットに繋がったのではないかと自分の足りない頭で考えてみました。

 他にも歌詞やコード進行,メロディに対する言葉の乗せ方などもあると思うのですが長くなりそうなので省略します。後、そんな知識がない…。

 余談ですが編曲のクレジットを見てみると「Offcial髭男dism」のみになっています…

 怖くないですか…?

 

7.Orange Mug/WONK

www.youtube.com

配信日:5月19日

 

 この曲は確か石濱翔さんのツイートを見てたまたま聴いて印象に残った曲です。

 まず、キックの音がいいですね。素晴らしい。こういう落ち着いた曲には少しこもったキックの音が似合いますね。

 歌詞も素晴らしい。主なあらすじとしては主人公がオレンジのマグカップを軸に昔のことを思い出しながら両親に手紙を書いてるというものですが泣いちゃいますね。結婚式で流れされたら泣きそう(ただ、この曲は英語詞)。声も優しいのでそれも相まって余計に泣きそうですね。

 余談ですがバンドメンバー4人のプロフィールを見てみると各内容が凄すぎてスーパー集団だなぁ…と思ってしまいました。toeじゃん…。

 

8.そなちね/Tempalay

www.youtube.com

配信,CD発売日6月5日

 

 名曲。

 これは名曲。

 Tempalayは「SONIC WAVE 」や「どうしよう」などサイケの要素を持つ曲が多いです。この曲もそう。

 この曲のポイントとしては「メロディ」の良さですね。特に大サビが素敵(その白さ~のとこですね)。この大サビから女性コーラス(Cho.&Syn.AAAMYYY)が入ってきてよりメロディーを際立たせて厚みを出してるのが良いですね。メロディーラインの綺麗さも素晴らしい。

 全体的な空気感もリバーブ感も好きですね。最初この曲を聴いた時夏だなーSummerだなー久石譲っぽいなーと思っていたら、

mikiki.tokyo.jp

この記事にも書いてある通り楽曲リファレンスの一つに「ソナチネ」のサントラがあることを知ってびっくりしました。それと同時に「ソナチネ」の楽曲が久石譲さんだと知って自分の無知さに落胆しました(北野映画見たことないんだよな…無知)。

 後、オススメしたいのがこの曲はMV込みで見て・聴いて欲しいなと思います。正直言って今年のMVのMVPはこれといってもいいぐらい芸術的でストーリーも最高な作品となっています。是非見て下さい最後まで。

 

9.町かどタンジェント/shami momo(小原好美鬼頭明里

www.youtube.com

配信日:7月19日,CD発売日8月7日

 

 アニメ見ました。面白かったです(小並)。

 さてポチっと再生ボタンを押すとあることがすぐわかると思います。

 そう、

 渋谷系です。

 イントロの「パヤパーパッパッパッパヤッパ」,ブラス,ストリングスの動き,囁くように歌うウィスパーボイスなどなど渋谷系特有の特徴が表れている曲だと思います。Aメロの転調,Bメロの部分転調やBメロ前の気の抜けた「スリー、ツー、ワン」,アコギの音などとても耳障りがよく、電動マッサージ機で「あばばばばばばばばばば」と言ってしまうくらい心地よかったですね(頑張れこの記事の読者!詳しくは「まちカドまぞく」4話を見るんだ!)。

 個人的に最近のアニソンを聴いていないのですが久しぶりに”ド”がつく直球の渋谷系なアニソンを聴いてなかったので初めて聴いた瞬間に心打たれましたね。後、ドラムのタンタンタンタンのリズムや雰囲気からROUND TABLE featuring Nino「パズル」NHKへようこそ!OP)を思い出しました。これも良い曲。

 作詞作曲編曲は辻林美穂さん。悠木碧さんのアルバムで作曲編曲していたり、TWEEDEESの編曲を担当したり、太鼓の達人Nintendo Switchば~じょん!で作詞作曲歌唱していたりと凄い方だぞ!

 

10.Phantom Joke/UNISON SQUARE GARDEN

www.youtube.com

配信,CD発売日10月11日

 

 「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア」オープニングテーマ。

 いや~田淵さんってすごくドSな方だなと思いますね。

 YouTubeでのコメントにもありますがドラムが鬼畜過ぎますね。最後のサビ前が歌とギターのみになるのですがそれ以外ドラムの手数,手数,手数といったら恐ろしくてたまらない。Dr.鈴木貴雄の技術,体力は恐ろしいものですね。

 ユニゾンの曲ってジェットコースターみたいに展開が目眩めく変わっていってスピードに緩急があるというイメージがあるのですがまさに今回の曲はそうですね。Bメロは3拍子になっているのですがこれはアニソンでもたまにみられる展開ですね(この素晴らしい世界に祝福を!OP「fantastic dreamer」,干物妹!うまるちゃんOP「かくしん的☆めたまるふぉ~ぜっ!」など)。しかしこれをフルで聴くと2番でいきなりBメロの3拍子が来てAメロ再びBメロになってサビに進むという一筋縄ではいかない構成になっていて面白いです。イントロ,Aメロ,Bメロと変なコード進行を多く使っていると思いますが、結局サビは王道進行(Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm)を使ってるのでサビに安心感がありますね。

 ユニゾンは今年で15周年になります。アニバーサリーイヤーでLIVEも沢山ありましたし,B面集アルバムやトリビュートアルバムを出した中でこの複雑でどのバンドにもできないような新曲を生み出すというのが凄いですね。

 

以上10曲になります。

入りきらなかったやつはこちら↓

 拙い文章でしたが最後まで拝読して頂きありがとうございます!皆様の記事も面白く、ためになる記事ばかりなのでよろしくお願いします!

adventar.org